ペットさんが
その生を終えようとしているときに
アニマルコミュニケーションのご依頼をいただくことが多くあります。

飼い主さんのつらさに寄り添いつつ、
ペットさんの言葉を聞き漏らさないように
細心の注意を払ってお話しするようにしています。

そんなときに「聞いてほしい」と飼い主さまがおっしゃられることの
一番最初に挙がるのが、

残りの時間、何をしたいか
どんな風に過ごしたいか

ということ。

「できるだけ、この子のしたいことをさせてあげたい」
という飼い主さんの深い愛を感じます。

ペットさんのお答えを大きく分けると

  • いつも通りのことをしたい
  • 特別なあのことをしたい(過去に経験のある)

の2つに分かれるように思います。

2つ目の特別な、ということでいうと
今まで何度も重複するお答えをもらったことがあるのは

  • 以前食べて美味しかったあれを食べたい
  • みんなで行ったあの場所にもう一度行きたい
  • 一度だけ会ったことのあるお友達に会いたい
  • 普段乗らない車に乗ってお出かけしたい

といったようなこと。

飼い主さまが「え!よく覚えてるね」なんておっしゃることも
楽しかった思い出として
しっかり記憶しているペットさんも多くいます。

そして1つ目の「いつも通りのこと」をしたいペットさんも多数です。

数年前、
とあるご家族からのご依頼で
そのおうちのペットさんとアニマルコミュニケーションをした際のこと。

高齢になって、病院通いが多く
なかなか「いつも通り」が難しくなっていたとき、
「したいこと」を尋ねると

窓から外を覗いているビジョン

を送ってくれました。

これはコミュニケーションの後、
時間が経ってから伺った話なのですが…。

そのご家族は、皆さんアウトドアスポーツが大好き。
そこで育ったペットさんは、
ママが「今日は外でスポーツができるかしら?」と
お天気をチェックする際に
よく一緒に窓から外を覗いていたそうです。

ご依頼いただいたアニマルコミュニケーションの後、
「したいことを聞いたら、窓から外を覗いている様子を送ってくれました」
とお伝えすると、
飼い主さんは ピピピンっ!とお分かりになったようで、
その「いつも通り」をしっかりと
残された時間にできるようにペットさんをサポートされたそう。

このお話をお伝えしてから、
結果的には残された時間はそんなにたくさんはなかったのですが、
それをきっかけに
「いつも通り」を取り戻したペットさんと飼い主さん。

それをしてあげられてよかった、と
そののち、ご連絡をいただき、
より心に深く残るコミュニケーションになりました。

大切なペットさんと
気持ちを通わせていらっしゃる全ての飼い主さんが
HAPPYでいられる瞬間に触れさせていただく幸せを
強く感じたある日のコミュニケーションでした。